白隠 内観の秘法 軟酥の法

白隠禅師の健康法

白隠禅師の健康法は有名ですが、私は効果があるとは思っていませんでした。
というより、何度実行しても、効果を実感できなかったんです。

白隠禅師の「内観の秘法」や「軟酥の法」は、正しく行えば効果的な方法です。
それが、最近解ってきました、なんと愚かなことでしょう。

白隠禅師は言っています。

観法とは無観こそが正しい観法なのです。
すべてを捨て去り、無想無念にして、天の心と一体となって、それとともに生きて働くというのが正しい観法なのです。
多観のものは邪観である。

この秘法を実習しようとするときには、すべての人間世界の思い煩いや工夫を捨て、小智才覚の一切を手放し、考えること、見ること、聞くこと、話すこと、感じること、一切の雑念など心の外部への働きを放棄し、からっぽになって「内観の秘法」を行い、深く眠り込み、その後で、、肉体の目とともに心の目を覚ますというようでなければならない。

これ、「思考を止める」ことですよね。

言葉にとらわれていた私は、白隠禅師の「思考を止める」方法を思考し続けて実行していたんです。

それでは上手く行くものも行かないです。

私なりに解った、白隠禅師の秘法は
1）下半身に心気を充たす
2）思考を止める

下半身に心気を充たすとは、
下半身（臍下丹田腰脚足心）に意識を降ろして、その部位を感じる。
と言い換えていいと思います。

思考を止めるために、
観念（一念）を念じます。

「わがこの気海丹田腰脚足心、まさに是れ、わが本来の面目、面目なんの鼻孔かある」
「わがこの気海丹田腰脚足心、まさに是れ、わが本分の家郷、家郷なんの消息かある」
「わがこの気海丹田腰脚足心、まさに是れ、わが唯心の浄土、浄土なんの荘厳かある」
「わがこの気海丹田腰脚足心、まさに是れ、わが己身の弥陀、弥陀なんの法をか説く」

この観念が難しいんです。
意味不明でした。

私の下半身（臍下丹田腰脚足心）こそが、本当の姿（心）であり、故郷（住処）であり、浄土（天国）であり、仏（神）そのものである。
というような観念になっています。

これは、思考停止で使っている「潜在意識は完璧で、思考を止めれば、完璧な現実が・・・」のような意味と合致しています。


結局、あれこれ考えながら「内観の秘法」や「軟酥の法」を行ったとしても、間違えだったんですね。
やっとそれに気づくことができて、今では気持ち好く内観の秘法が行えるようになりました。

私の下半身に本当の神がいて、そこは楽園で、住処であり、本当の私そのものだって。
少し解ってきたように思います。

で、思考停止だけではうまくいかない方は、心気を下半身に充たすってことを併用してみることをお奨めします。
これが、気持ちいいんです。

気持ちよさを求めると願望になってしまうので、サラッと意識を降ろすんです。
思考するのとはチョット違う感じで・・。

で、下半身に心気が満ちるも、充ちないも、すべては潜在意識が行うって感じですかね。
こんなに楽で気持ちよくていいの？？。みたいな感じです。

小智才覚、及び一切の理想、欲望、野心、執着の一切を捨て去り、そのままの心である無我の意識で、心気を丹田から足心の間に収めるなら、胸は自然に清涼になり、心は透き通った青空のように平静になり、すべてから解放された心境に成るでしょう。
これこそ、真観であり、清浄観である。
何もいわず、何も考えずに、しばらくはあなたの多観である邪観を捨て去ってしまいなさい。
仏も言っています。「心を足心に収め、よく万病を治す」と。

このように、白隠禅師は繰り返し繰り返し説いておられます。
思考を止めて、臍下丹田腰脚足心に心気を充たせと・・・。

さらには、「思考（煩悩）はどこにあるのか？。思考（煩悩）はどこから生じるのか？」と探求するように教えています。
これは、真我探求と同じですね。

結局、思考を止めるには、その思考を手放し、思考の出処を見い出すことに尽きるようですね。

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